WORKS / エルメス 2017A/W ウィンドウディスプレイ

主要用途: ディスプレイデザイン

所在・会場: 全国10店舗にて

設計期間: 2017.4-2017.7

会期: 2017.07-2017.10

写真: Nacása& Partners Inc./ Courtesy of Hermès Japon

全国10店舗で展開する、エルメスのウィンドウディスプレイ。 2017年のエルメスの年間テーマである「Object Sense (オブジェに宿るもの)」をコンセプトに、商品とオブジェとが新しい関係性を築くことを目指す。 エルメスが展開する、様々なタイプの商品のシルエットを縁取るように形作るオブジェを提案した。半透明のカラーパネルによる抽象的な図形の中に、商品の具象的な形が紛れ込んだ、ステンドグラスのようなシェルフとなっている。 背景には、フレームのパターンから派生した模様が、彩度の低い季節感のある色使いで表現されている。商品は自分の居所を与えられ、フレームに寄り添ってディスプレイされる。 聖書に登場するシーンを表現し、ひとつひとつのパターンがストーリー性を持つものとして、教会建築に使われてきたステンドグラスに注目し、エルメスの商品が、「Object Sense 」というテーマあるいはストーリーの中で編纂されていくように、それぞれのウインドウを眺めていくと、エルメスのコレクションの世界観に引き込まれるようなウインドウに仕上げた。