WORKS / Hirotaka 玉川髙島屋 S・C店

主要用途: 物販店舗

施工: D.BRAIN

クレジット: 照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN/店舗VMD計画:PALMETTO INOUE 井筒晶貴

所在・会場: 東京 二子玉川

延床面積: 52.2m2

設計期間: 2019.10-2020.2

施工期間: 2020.3-2020.4

写真: 太田拓実

ウェブサイト: https://hiro-taka.com/

ジュエリーブランド「Hirotaka(ヒロタカ)」の、丸の内店に続く、玉川髙島屋S・C店の内装計画。建物内外の有機的な連続性、自然と人工の共生に配慮しながら、回遊動線を骨格として整備された環境の中で、テナントにおいても、回遊性や環境演出を意識しながら設計することが求められた。

間口5m、奥行き10mの矩形の空間は、奥が全面開口となっており、蔦の這う向かいの棟の外壁が借景となる。緩やかな角度で屈折する壁やミラー、角度の振られた什器が空間に奥行きを与えるとともに、散策するように店内を回遊する動線を生む。天井は一部折り上げて、Hirotakaのジュエリーを彷彿とさせる曲線と直線を組み合わせた形状の間接照明によって、高さにも奥行きを感じられるようにした。
什器の仕上げとして採用したOSB(構造用木質ボード)や、壁面にあしらわれた素地の銅板など、質感のある素材が空間にあたたかみをもたらす。また、明るい共用部とは対比的な落ち着いた色調の背景が、ジュエリーをより引き立たせている。床は、共用部側には、踏み入れたときに柔かく客を迎え入れるココヤシを、外光を受ける窓側にはリノリウムを敷き、明るい窓辺とした。

点在する、形状や素材の異なる要素によって構成された空間が、組み合わせを楽しむHirotakaのジュエリーを感じさせる。