WORKS / 新津保建秀 写真展 「記憶」

主要用途: 展示会場構成

所在・会場: 東京 渋谷

延床面積: 14.33m2

設計期間: 2005.05-06

施工期間: 2005.06.01-02

会期: 2005.06.03-07.03

写真: 新津保建秀/トラフ建築設計事務所

新津保建秀による写真集『記憶』の出版に伴うナディッフギャラリーでの展覧会の会場構成である。

アートを中心とした品揃えの本屋の中央に位置するこの小さなギャラリーで、少女たちの瞬間的な表情をフレームの中に閉じ込めた作家の写真から発想し、入れ子構造の展示空間を提案した。

作品はプリントを保管する黒い箱に収められ、さらにガラスケースに収められる。そして、真っ白い光で満たされたギャラリースペースがそれらを包含し、入口は、“記憶”とチョークで書かれた、黒板のフレームで縁取られ、入れ子構造であることを強めている。少女たちのポートレイトは過度なまでに包装され、作家の写真と響きあう。