主要用途: 展示会場構成
所在・会場: 昭和記念公園
設計期間: 2004.11
公園とは施設内にキッズコーナーがあるような大人用、子ども用と線引きがされていなくて、それぞれがワクワクして自由に楽しめる場所。
いま本能的な喜びや感動、生命力など生き物としての本質的な強さが薄れてしまっているように思います。五感を研ぎ澄まし、この施設を使う人たちが自ら建築家といっしょに、鳥や、みのむし、ビーバーが巣 “NEST”をつくるように、“NEST”を完成させていきます。どんなものができるかは、来場の際のお楽しみです。公園を使う子どもや大人と一緒に昭和記念公園に落ちている落ち葉や枝、どんぐり、松ぼっくり、(公園のスケッチ)等様々なもの公園を廻り、発見し、ワークショップを通して“NEST”を作ります。
“NEST”はあらかじめ用意されたネットや金属製のワイヤーを編んだもので組み立てられたベースを基にして皆で作りあげ、それを天井から吊ります。よく見ると葉やどんぐりで作った虫や鳥も“NEST”にいます。一緒に何かを作り上げるというあそびを通じて、より深く昭和記念公園を知り、常に新しい発見を生み出すことができます。模型や図面や解説テキストもこの公園施設では 堅苦しくテーブルの上や壁に掛けて見せるのではなく、“NEST”の素材の一つとして たまたま素材としてそこにあるような形で展示されます。“NEST”を通した光は白い床、壁に不思議な美しい模様を大きく写し出します。
皆がそれぞれいろいろなものをNESTから発見し、学び、それを自分も見つけようと公園へ駆けて行くことでしょう。
Principle use: EXHIBITION SITE
Building site: Showa kinen park
Design period: 2004.11