WORKS / PEBBLE / 京の温所 丸太町

主要用途: 宿泊施設

施工: 家具製作:カリモク

クレジット: プロデュース:ワコール

所在・会場: 京都 丸太町

延床面積: 94㎡

設計期間: 2019.09-11

施工期間: 2019.11-2020.02

写真: スタジオ・マッカ

ウェブサイト: https://www.kyo-ondokoro.kyoto/

京都ならではの伝統的な京町家に宿泊できる、一棟貸し切りの宿、京の温所 丸太町のラウンジを手掛けた。同館が建てられた明治時代の雰囲気は残しつつ、今の暮らしに寄り添うリノベーションが求められた。寝室に隣接するラウンジスペースを、京都という文脈を踏まえて、就寝前のひとときを過ごすための場として提案した。

京町家ならではの高い吹き抜けに浮かぶ大小の丸い行灯が来客を2階へと導く。人は一日の生活を通じてイスからベッドへと姿勢を変化させるが、2階のラウンジにはその中間的な存在のソファ家具を考案し設えた。京都御苑内にある、仙洞御所のこぶし大の玉石から発想を得た不整形の丸型ソファ・PEBBLE(小さな玉石)を、石庭になぞらえて配置し、思い思いの姿勢と配置で就寝前の時間をゆったりと過ごすことができる。グラデーショナルな同系色の張地は、石庭の砂紋を思わせるテキスタイルを選択している。

アクティブな日中の活動から就寝へと向かう、自然な流れを生み出す空間が、旅先でのくつろぎと安らぎをもたらす。