主要用途: 宿泊施設
所在・会場: 札幌
設計期間: 2006.05-
札幌「芸術の森」に隣接する、アートと自然環境を体験できるホテルのプロジェクト。
敷地は緩斜面がある小高い丘のような場所。この特徴的な立地を生かし、建物の内外にアートを内包したアートホテルを計画する。美術館や博物館にはない、ホテルだからこそ可能なアート体験施設となること、リゾートホテルとして自然環境と共存しうる施設の提案を求められた。
ホテルに必要な機能、エントランスロビー、レストラン、宿泊室、浴室、などを独立させて、斜面を見下ろす敷地の一番高い平坦な場所に分散的に配置する提案をした。機能的に分けられた6つのボリュームは間隔をあけながら配される。ボリューム間の余剰スペースは、各機能を横断するための通路として、またギャラリーとしても機能する。ギャラリーはゆるい曲率の壁面によって、散策路のように内部と外部の視線の行き来を促し、周囲の自然環境とゆるやかに連続する特徴的なスペースとなる。
各機能間の中継点や内部と外部の場面転換に注目することで、宿泊者は、食事、睡眠、入浴など日常的な行動の傍らで、また外部での散策においても常にアートを体験できる。随所に外部を取り入れることで、内部のしつらえによる空間体験だけでない、より複雑で変化のある体験が可能となる
Principle use: HOTEL
Building site: Sapporo
Design period: 2006.05-