主要用途: ショールーム
施工: D.BRAIN, カリモク家具
クレジット: 照明計画/BRANCH LIGHTING DESIGN, 店舗空間スタイリング・ディレクション/作原文子
所在・会場: 南青山、東京
延床面積: 105m2
設計期間: 2024.10-2025.01
施工期間: 2025.02-2025.04
写真: 木寺紀雄
ウェブサイト: https://sleepytofu.co.jp/
台湾発の寝具ブランド〈SLEEPY TOFU〉の日本初となる旗艦店〈SLEEPY TOFU HOUSE〉の内装計画。南青山の落ち着いた街並みに位置するこの店舗は、感度の高いショップやギャラリーが集まるエリアにあり、ブランドが掲げる「日常に余白をもたらし、暮らしをもっとやわらかくする」というコンセプトを空間で体現することが求められた。店内は、玄関、リビング、ダイニング、キッチン、書斎、寝室など、実際の住空間をイメージしたエリアを緩やかにつなげる構成とし、訪れる人が自然な流れの中で製品に触れられるように計画した。中央には「TOFU ROOM」を配置し、ワンルームの空間を緩やかに仕切る役割を担っている。「TOFU ROOM」は、白い豆腐を模した丸みを帯びたフォルムが特徴で、内部はベンチやデスクを備えた、小さな子ども部屋のような空間。キッズスペースとしても活用でき、窓を開けると子どもたちが顔を出して外を眺められるよう設計した。天井には間接照明を採用し、柔らかな光と奥行きを演出することで、包まれるような居心地を生み出している。正面には〈SLEEPY TOFU〉のロゴである顔が彫られ、ブランドの世界観を象徴する存在となっている。店内には、〈SLEEPY TOFU〉が製作したダイニングテーブルセットや豆腐のようなソファ、キューブ型スツールなどを配置し、製品と空間の統一感を高めている。ブランドとして大切にしている台湾茶を提供するキッチンには、収納扉に100%繊維系廃材を再利用した圧縮パネルを用いて仕上げており、柔らかさを感じさせる素材が空間全体にやさしい雰囲気をもたらしている。床仕上げにはメープルフローリングを使用し、カーテンやラグには隣接するデンマークのテキスタイルメーカー「Kvadrat」の製品を選定することで、素材や色彩を通じて〈SLEEPY TOFU〉の製品が持つ柔らかい質感に呼応する穏やかなトーンを生み出している。スタイリングにはデザイン性の高い小物も随所に取り入れ、暮らしに取り込みたくなるような空間を演出している。ショールーム全体を通して、〈SLEEPY TOFU〉が提案する「やわらかい暮らし」の世界観を体感できる場を目指した。
Principle use: SHOWROOM
Production: D.BRAIN, Karimoku Furniture
Credit: Lighting design:BRANCH LIGHTING DESIGN, Interior Styling, direction: Fumiko Sakuhara
Building site: Tokyo,Minamiaoayama
Total floor area: 105㎡
Design period: 2024.10-2025.1
Construction period: 2025.2-2025.4
Photo: Norio Kidera
Website:https://sleepytofu.co.jp/