TORAFU ARCHITECTS

パナソニックによる建築設備の総合内覧会「SUPER BOX 2014」における、SLIDING ROOM （Panasonic SUPER BOX 2014）の展示空間構成。2014年のミラノサローネと、同年に開催されたNEW BOX 2014で発表した、風・光・空間を引戸でコントロールするコンセプトを引き継ぎ、今回はマンションの住空間を想定した展開が求められた。

片側に個室や水回りをリニアに配置し、各室は合計9枚の白い引戸で閉じることができる。キッチンの引戸を開放すれば、前面のリビングスペースと一体となってパーティ仕様の空間になる。ちょうどベッドが納まる大きさの寝室を開放すれば、寝室でありながら広がりを感じることができる。層状の空間と直交方向に、各室からの床仕上げが張り延ばされて、空間の広がりを二軸に感じることができる。同様に各室に設けられた小窓は全開することで、個室を横断する広がりを与えている。